3Dプリンターの活用企画!

2016/09/27 19:10

皆さんこんにちは!

今回は色々と素材がある中で、プリントしたい物に適した素材でプリントしてみたいと思います。

挑戦するのは、皆さん大好きけん玉!

最近、海外でも流行っているみたいですよね。
私は、幼少期によく遊んでいましたのでそこそこ出来ます。
久しぶりに遊びたくなったので、3Dプリントしてみたいと思います。

選んだ素材はウッドフィラメントとPC-Plus(強度と耐熱性が高い素材)を使用します。
玉は重量もある程度あった方が良さそうなので、中の埋めを時間との兼ね合いも見て50%でプリントします。

まずは、玉の方からプリントしてみます。

こんな感じに出てきました!

球体は立ち上がりのオーバーハングが強いため、少し反り返りやすく形が乱れやすいので、
本体とサポートとのギャップを0.25mmに設定して出て少し風を当てて空冷しながらプリントしました。
玉は設置面も少ないので必ずRaftは敷いた方がいいと思います。

それではサポートの部分を剥がしてみます。


ペリっと簡単に取れました。

ウッドは主流のPLA素材などと比べる少し剥がしやすいため、ギャップもいつもより少し狭めた設定にしてみました。


裏の穴周りも綺麗にプリントすることが出来ました。


さて次は、けんと皿胴部分をプリントしていきたいと思います。

ここに関してはかつんかつん玉を受けたり握ったりするので、強度が高いと言われているPC-Plusを使用します。
耐熱性も高い素材なので、射出温度も250~270℃でプリントします。
※必ずPC素材をプリントする際は高温対応ノズルを使用して下さい。

ベッドから剥がれやすい素材ですので、スティックのりで張り付きを良くさせました。



おお、なかなかカッコいい!!

大皿と中皿の下だけにサポートが出るようにしてプリントしました。
持ち手の部分は少し凸凹したデザインで、グリップ力アップ↑

それでは組み立てていきます。


まず中皿のパーツとけんのパーツをねじ込みます。

こういったネジデータなどは、一度小さいものをプリントしてみて、
何ミリ誤差があるかを確認し、データ上で誤差分をオフセットしたデータにすると綺麗にハマってくれます。

ハマってくれると気持ちいいです。

次はけんの小さい穴に紐を通してから皿胴に差し込みます。



ここが抜けるとやってる最中にばらばらになって大変なことになるのでしっかり食い込ませます。


本体完成!!
うん、なかなかカッコいい!

それではウッドで作った玉と紐で繋げましょう。



玉のてっぺんに2.5mmの穴を空けます。
穴に紐を通して大きめの結び目を作り抜けないようにします。
市販品などは中にビーズを入れて抜けないようになっていますが、今回は簡易版で作りました。



じゃじゃ〜ん!!完成しました!

特殊素材で出すと愛着倍増!ウッドはニスを塗ってあげてもいいかもしれませんね。
こんな感じに用途に合わせた素材選びをするとより面白いものが出来ます。
参考までにどうぞ宜しくお願いいたします。

それではさっそく3Dプリンターで作ったけん玉で遊んでみたいと思います!!

動画でご覧ください↓



今回使用した3Dプリンターはこちら


今回使用したソフトはこちら



プリント設定 1
素材:Genkeiのウッドフィラメント
プリント温度: ノズル230度 ベッド55度
プリントスピード:60mm/s
積層ピッチ:0.1mm
埋め密度:50%
ループ数:5
サポート材:密度40%

プリント設定 2
素材:GenkeiのPC-Plusフィラメント
プリント温度: ノズル260度 ベッド80度
プリントスピード:60mm/s
積層ピッチ:0.2mm
埋め密度:50%
ループ数:5
サポート材:密度40%